ヒマつぶし情報
2020.11.20
【ダメゼッタイ】定期的に謎の粉を仕入れる僕の奥さん
それとも人間やめますか?
ある休日の爽やかな朝。
昼まで寝ているつもりが、鳴り続けるピンポンの音で起こされた。
どうやら奥さんは買い物へ行って留守らしい。
仕方がないので、もそもそと布団から起き上がり玄関へ向かう。
眠い目をこすりながらドアを開けると、現れたのは爽やかな笑顔が眩しい宅配業者。
サインをして受け取ったのは紙袋に入った小包だ。
宛名は苗字のみ、品名には「食品」とだけ書いている。
(あれ?なんか届くって言ってたっけ?)
まだ眠たいし、もう一眠りしたいところだが、なんだか気になった僕は、その小包を開けてみることにした。
まあどうせ、たま〜〜〜〜にブームが来る健康食品か試供品の類いだろうと、軽い気持ちでビリビリと包みを破いてみる。
しかし、、、予想を大きく裏切り中から出てきたのは、、、
な、、、、謎の粉!!!!!
え!え!何これ!
アングラ漫画とか警察24時で見るやつ!!
奥さんが買った?なんかの詐欺?
仕事にかまけて家庭を顧みなかったからなのか?
というかこの量、もはやプッシャーなのでは、、、?
そういえば最近、副業を始めようかなとか言ってた気がする、、、!
ありとあらゆる状況を考えるが、寝起きで全く思考がまとまらない。
そしてなんとこのタイミングで奥さんが帰宅。
自供
「これ!これ、、、、何!」
あわあわしながらパケを突き出して訴える僕に奥さんが放ったのはまさかの一言。
「ああ。届いた?
アンニンコ。」
あんにん?あんにん、、、こ、、、?
先ほどの衝撃が強すぎて、すぐには理解できない僕。
新種のやつか?僕が無知なだけなのか?
勇気を振り絞って、恐る恐る奥さんに「これ、、、合法?」と聞いてみると
は?と明らかに怪訝そうな顔をしてこう言った。
「いや、杏仁豆腐の粉やけど、、、?」
そう、最近奥さんの中で密かにブームが来ていたのは杏仁豆腐。
市販のものでは納得がいかず、自ら作ろうと材料を注文していたのだった。
頼むから先に言っておいてほしい。
この寝起きドッキリはあまりにも心臓に悪い。
僕の寿命は間違いなくこの数分で3年ほど縮まった。
しかし、そんな僕の気持ちはつゆ知らず。
材料が揃った!と奥さんがルンルン気分で作り始めた自家製杏仁豆腐。
そのレシピをお伝えさせていただこう。
しっとりとろける杏仁豆腐のレシピ
材料
・杏仁霜:大さじ3
・生クリーム:200ml
・牛乳:300ml
・砂糖:大さじ3
・粉ゼラチン:5g(水50mlで溶かしておく)
【上にのっけるクコの実:好きなだけ】
作り方
①ゼラチン以外を全て鍋にぶち込む!
②弱火でかき混ぜながら温める
(※沸騰させないように!)
※この時ばかりは、火の前から離れてはいけないそうだぞ!
③砂糖が溶けて湯気が出てきた頃に火を止めて、ゼラチンを入れて混ぜる
④氷水に鍋をつけて、混ぜながら粗熱をとる
⑤好きな型に入れて3時間くらい冷蔵庫で冷やす
⑥水で戻したクコの実をのせたら完成!!!
小さめの器で5つ前後できるぞ!!
そうして出来上がった杏仁豆腐を、どれ一口と食べてみる。
う、、、美味い!!!!!!
寒天とは程遠い、フワフワなめらかでとろける食感。
食後にも関わらず、永遠に食べ続けられそうな絶妙な甘さ。
「杏仁豆腐がシャッキリポンと舌の上で踊るわ!柔らかでやさしい味!胃の悪い人なんか、これ一口食べただけで治っちゃうわ!」
あの意味不明な表現方法を用いた栗田さんの気持ちが今なら分かる。
杏仁豆腐ってこんなに美味しいものだったのか!
満を辞して、この杏仁豆腐を僕の究極のメニューに加えようじゃないか。
この出来事は【可もなく不可もない、そこそこスイーツ・ほんのり甘い白い寒天】
という杏仁豆腐のイメージを180度ひっくり返した。
それからというもの、自宅に謎の粉が届く度に僕の胸は踊るのだ。
そう、晴れて僕も謎の粉の虜となったのである。
とは言え、杏仁豆腐の食べ過ぎは
「ダメ。ゼッタイ。」

ピザって10回言って
ピザ,ピザ,ピザ,ピザ,,,
じゃあココは?
pizza小僧